五指爆炎弾

 昨日のはこれとセットで並べてお茶を濁すつもりだったんだけど、、(笑)。
 昔懐かしや「ダイの大冒険」、ブックオフで全巻立ち読みと洒落込んでみましたよ(ぉ)。
 当時よくある途中までしか読んでない漫画の一つなので、そのうちまとめ買いでもするかしまいかと思いながらも面倒臭くて中々気が回らずにいる内に、通り道に手頃なブックオフがある環境に引っ越してしまった為にそれでトドメを刺されてしまいました、と(笑)。

 そもそも当時の記憶としては、物語後半の相次ぐ蛇足展開、如何にもジャンプらしい奇跡と感動の大安売りの印象ばかりが頭に残ってしまっていたのが長年踏み切れなかった要因。しかしこうして改めて読んでみると、確かにそういう読者人気優先の事情に振り回されはしつつも、作品の中核の部分、ことキャラクターの表現に関しては終始一貫した物が描かれていて、やはり脚本家付きだけの事はあるのかと実に感心させられた。
 ここは兎にも角にも、庶民代表ポップ君ありきでしょう(笑)。
 正直、彼の存在のお陰で「あー、まだ○○巻もあるのかヨ」と思いながらも最後まで読み続ける事が出来たと思う。特に、大破邪呪文発動時の「勇気」のエピソードは、根性ひね曲がった自分ですら素直に感動を覚えた程。如何せん(終盤の蛇足ぶりに圧されてか)こういった重要な部分すら綺麗さっぱり忘れていたものだから、むしろ新鮮な気持ちで臨めて実によく楽しめた。

 ただ、wikipedia情報からすると、例のメガンテ前後でストーリーが拡充されたらしく、実際それまではトントン拍子にテンポ良くまとまっていた構成が、徐々に間延びを繰り返していった点と見事に合致。自分もその辺りで残巻数を見て「あれ、まだ半分行ってないのかヨ」と思ったし。あのまま当初の構成通りに進んでいれば当時ももっと好印象で終わったのだろうかと、こういうのを見るにつけ「連載は良くないね」と思ってみたりもする。
 しかし一方、そこでポップ君がメガンテで死亡=戦線離脱?してしまうと、作品としては一体どうなってしまったのか(戦力的にもどうしようもない損失の様な)。先のエピソードの件もある訳で、その点では物語延長も一概には悪くなかったとも言えるのだけど。ただまぁ本当に彼無しでどうなるのか、それも含めて全体的にどういう構成を取るつもりだったのかはやはり見てみたかった気はするけどね。
 うーむ、やはり連載は難しい(笑)。

# 因みに、ミナカトールと見るとどうしても「ミナ蚊トール」と読めてしまう自分(ぉ)