デコビーム

 遅ればせながら見てみた電脳コイル
 「メガネっ娘」という属性が(常識化して)滅び去った近未来のお話(ぉ)、もとい、「電脳メガネ」なる所謂ウェアラブルコンピュータが携帯電話の様に普及して電脳空間がどうたらとかいう、プチSFな舞台設定。この辺ちょっと惹かれて録るだけ録ったまま大分放置してたけど、いやこれは、予想外に良い。さっさと見ておけば良かったという。

 強いて言えばジブリっぽいかな。妹の暴れっぷりなんて特に。ただ悪戯坊主に小生意気な小娘ばかりだけど(笑)。とにかくキャラクタが活き活きとしていてエンターテインメント性十分、脚本・コンテの程良い充実感が素晴らしい。30分という時間の流れを感じさせない作り。
 いやはや、やはり地上波はNHKだけで十分ですね(激ぉ)。<実家のゴールデンがNHK

 まぁ一寸、メインキャラの今後の展開に微妙な不安はある(イサコがなぁ。如何にもすぎて多分最後まで好きになれそうにない)ので敢えて80点くらいに捉えておきますが。何も考えずに見ていた初期数話の勢いはホント凄かった。デコビーム最高(笑)。そのまま全体の進行は控えめに、ドタバタお子様探偵物をショートでやってくれてたらそれこそ大喜びだったかも。

 あと、レンガ壁10枚300円とか、ミサイル一発値切って200円とか、駄菓子屋価格のお子様戦争やってる時はなかなか微笑ましくて良かったんだけど、段々エスカレートしていって、修復データダウンロードにパケット代7000円とか、メガネをシステムダウンさせて修復費25000円くらいとか、「お年玉換算で2年分」なんて台詞を軽々しく使わせる部分はちょっと怖さも感じてしまった。しかもそれで懲りるならまだしも更に一悶着起こして実に総額12年分の損害を被る始末。但し小遣い稼ぎも随分進んでいて、お年玉半年分と損害には遠く及ばないとはいえそれだけの額を短期間でやりくりしてしまう少々金銭感覚の麻痺した小学生像は、大袈裟ギャグとリアルの線引きが微妙だったかなとはつい思ってしまう所。
 何て言うか、携帯電話を子供に持たせた親の心境ってこんなものなのかなぁ。怖いよね。
 せめてフォローがあれば、とは思う。自転車で大冒険してしまった挙げ句、父ちゃんにゲンコツ喰らって自転車禁止令を受けた「よつばと」の落とし所は物凄く上手かった。

 と、何かつい余計な事を考えてしまう訳ですが。イカンイカン。
 ともあれ、
>念のため、アスカさんでない宮村優子でした。
に大笑い。