「オーディンスフィア」。
何て言うか。ああ、メルセデス、カワイソス。
実の所この辺の引っ掛かりもあって別の正解があるのではないかと考えてみたりもしたんだけど、結局は極普通にバッドシナリオを埋めたらEDが伸びるというだけのものでしたよ。残念無念。
しかし、最後の最後まで「オズワルド様」と恋に狂って好き勝手荒らしまくり、挙げ句に終焉の最終フラグを立ててしまった小娘が、主役特権で最終ボス担当から奇跡エンドの待遇。一方で、ただの我が侭娘が短期間の内に「おお、メルセデス様、ご立派になられて」な成長ぶりを見せた若き新女王は、(実は)最弱扱いの噛ませ犬ボスの担当で、少女の初恋は実らぬ上にバッドエンド回しと。この差は流石に泣けますよボス(誰)。
うーん、そもそもグウェンドリンのああいう恋愛シナリオは自分はどうにも合わないようで。勿論好きな人は好きなジャンルであって、所詮は野暮な突っ込みに過ぎないので自重しようとは思うけどね。何だかやるせない(笑)。
ただやはり厳しい事を言ってしまうと、5人分のシナリオの結び付け方は時に強引さも感じられてしまって、別段相互の関わり合いが重要というものでもなかったりと、総合的な脚本としては期待した程ではなかった。むしろステージ数の問題か無理にそのエリアと絡めてる印象もあって(結局どのキャラでも殆どのステージを回る)、此処で妙にゲーム的都合が絡んでいたり、一方でストーリー都合でゲームが回しにくくなっていたりね(諸々の行動制限等)。
尤も、本(各キャラシナリオ)が進む毎に段階的に難しさを足して行ってるゲーム構成は良かったと思うけどね。その辺のバランスか。どっちに比重を置きたかったのかという。
それにしてもラスボス軍団、何度も再戦したお陰で大分理解が進んだ。+まとめwiki情報も。
何だかんだ掴むべきポイントは設定されてるんだよね。ただ今回は担当キャラ以外の得手不得手が随分分かれる所だけど。
(以下、前回のフォローも含めて、具体的に書くので一応ネタバレ注意)
オニキス戦、あの暴れまくりの猛牛がまさかウーズにトラウマを持っていたとは(違笑)。ウーズが手に入る頃は既に通常手段で対処が可能な時期なので、中ボスの足止めに使った所で自ら吹き飛ばしてしまう間抜けなオチですっかり選択肢から外れていたのが、よりにもよって大ボス級に効果があろうとは、考えもしなかった。
まぁこれは裏技扱いで除外するとして、結局は大火力の代わりに低耐久力のキャラという事で速攻勝負なオチは変わらないのかな? ゴリ押しは格好悪いから嫌いなんだけどね。フォゾンバースト(全体攻撃)で塞ぎ込むという辺りに、何処かウィークポイントがあっても良さそうな物だけど。
あと、コルドロン。ループは出来ていたんだけど随分堅くて長期戦だったので、オーバーロードで毎回速攻撃破パターンをやるにはゲージが足りない(回復は除外。何処かに上限設けないとキリがない)と思ってたら、どうやら起きあがり直後にコアがずり落ちてそこに大ダメージを与えられる作りのよう。でもさ、コア傷付けちゃっていいの?と思うんだけど(笑)。
そしてレヴァンタン。よりにもよってメルセデスで突入しましたよ先生!(笑)
最初は一割もダメージが稼げなくて絶望しかけたけど、本来の多段攻撃の代わりにチャージショットで相手のガードを崩す事が分かってからは地道な持久戦に進展。更にショット系だけに正確に狙わないと当てたい位置に当たらないので、途中途中寄ってくる首を追い払うのにも注意が必要。この辺、如何に他キャラで誤魔化してしまっていたかが身に染みて感慨深くはあった。試行錯誤が結果に反映されるゲームデザインはやっぱり悪くはないんだよなぁ。クセ強いけど(笑)。