一度触れた手前書いておこうかなというだけだけど、
「電脳コイル」も何とか終了。
ぶっちゃけストーリー方面は最初から好みだとは思っていなかったのであれこれ言うつもりはないけれど、しかし序盤に見せた「何となく懐かしい」作りの方ももうちょっと期待出来るかと思ってたんだけどね。あっと言う間に終息して寂しい限り。大黒黒客もコイル探偵局も言ってしまえばただのお飾りで。フミエの見事な迄のドロップアウトっぷりは、かつての「監督に逆らってハブられた」と噂の某番組を彷彿としてしまいましたよ(ぉ)。まぁこれは流石に冗談だけど。
やはり、キャラがストーリーを紡ぐのではなく、ストーリーにキャラを当てはめるタイプの構築法は正直好きになれない。整合性を求めるあまり辻褄合わせに躍起になってる様に見えかねないと言いますか。何だか余裕の無さが伝わってくると言うか、ちょっとね。
と、こういった「辻褄合わせ」というキーワードが出る度に何気に脳裏を過ぎるのが、中平正彦の「破壊魔定光」(<何の誤変換だと言われたことアリ(笑))。
これがまた、今までの話は何処に行ったんだ?というくらいあっちこっちへと、辻褄は(何とか)合わせたので後はフィーリングで楽しんで下さいと言わんばかりに次から次へと話の変わるストーリー展開の破天荒っぷりが妙に心地良かった。
まぁその辺正直言って無理も多いし、変にエピソードに力を入れすぎて印象がアンバランスになったりと、構成のアラはかなり激しいのだけれども、最後にちょっと気の利かせたネタがあったりオチもやはりそんな感じと、一貫して特徴付いた作りが先に来るので個人的にはまぁOKかと。エンターテインメントって事で。
最近よくよく感じてしまうのが、完成度とか総合クオリティに拘るばかりで総じて取り柄の無い作りになりがち、という部分。だから真逆のコレは凄く好きだったんだよなぁ。
まぁ原作終了して久しいけど一度書いてみたかったので。(因みに、殺戮狂のヒロインがネコ耳ブルマの戦闘服を身に付けたりと、個人的にもちょっとどうかと思うアレなデザインが随所に現れるのでその辺は御容赦あれ。いやこれは一応弁解しとかないと(ぉ))