流石に後ろは剃ってなかった

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 新ボス・ロキュータス登場!
 ライカー新艦長赴任で主役交代、いやぁ、なかなか思い切った事をしてくれましたな。
 などというのは勿論冗談な、スタートレックTNG シーズン4開始。(#75)

 ボーグという圧倒的な力の差を持つ難敵を前に、人類および惑星連合全ての危機。シーズンまたぎの前後編という事で当時は盛り上がったんだろうなぁ。
 しかし、個人的にはそういう「ああ、どうなる?」感を味わう上で素直になれないのが痛い。ここはシリーズ物の辛いところで、惑星連合が大打撃を受けたら物語が作れなくなってしまうし、ボーグに改造されたピカードも元通りに復活する訳だし、ましてやライカー新艦長も別の艦への赴任も有り得ないよなと、結局は元の鞘へと収まる予定調和がどうしても見えてしまうのが、ちょっぴり辛い。いやあくまでちょっぴりね。ましてや下手な新シリーズ展開されるよりは百億倍良い訳だし。
 ただこういう予定調和が嫌でストーリー物に難色を示すようになってしまっていたところにあったのが、VGRの短編連作シリーズとしての洗練ぶりだったのだなと思う。ストーリーがどう転ぶかという所を論じる前に、まず純粋に「状況」が用意されて、その上にキャラクターを置いてそれらがどう「感じて」どう「行動する」かという、シーンそのものを楽しむ感覚。例えば、いつまでも副艦長の座に甘んじているライカーが、そのポジションを続けるに至る経緯を見るという事よりも、そのポジションが続くのならそれでどう彼は生きていくつもりなのだろうという部分を見るということ。(特にここに関しては先日のウェスリーの話が苦しかったから余計に気にしておりまする。あれに比べれば全然良いですけど)

 ああいや別に比較論争がしたい訳ではないですよ。積み重ねがあればこそ洗練もされる訳だし。
 ただ単に、毎日毎日日課で見続けてちょっと安定ムードに入りかけていたので、そろそろ「どうなる、こうなる」感を味わえる物が欲しいなぁと。別にTNGでなく。
 そういうのを期待するのが「バトルスターギャラクティカ」の役目だった気がしているのだけれども、あれは「絶望的状況下での逃避行」という題材をろくすっぽ消化しない内に、何だか単なる宗教云々になってしまいそうな(MATRIXじゃんそれ、、)匂いがしてきて、変珍キャラ代表格の博士もすっかりキャラが変わってしまったのが痛い。別にその変貌を楽しむようなレベルでもないしなぁ。
 いやあの「どんな時でも己の事しか考えない」、その天然っぷりが逆に清々しくも思えてきて気に入っていただけに。身近に居たらどうなのよって感じだけど(笑)。

 まぁそんな訳でついでに使い損ねていたネタをペタリと。
 シーズン1最終回に初めて気付いた番組ENDスナップ。
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 右の二人、こういういじめはリアルにやるとシャレにならんなぁと実感しました(ぉ)。