存在は大分前から知っていたロボ漫画「ブレイクブレイド」をようやっと読んでみた。(途中からは読めない人なので単行本で。折角のweb媒体だというに。)
嗚呼、なんという超重装甲突撃型機体(大笑)。
古代文明の遺物故の桁違いの馬力を活かし、ひたすら装甲を貼り付けたその重量による運動エネルギーで問答無用に敵機を薙ぎ倒していくという。そりゃあ痛いよね、死ぬよね、と。オーバースペックをこんな豪快な形で表すところが実に素晴らしい(笑)。まぁ設定上(こいつだけ)銃器を使えないので肉弾戦闘訓練中みたいな感じになるんですが。でも元が特攻機という位置付けっぽいので然るべき運用法なのだろうと思う。多分(笑)。
ただまぁロボ以外の部分は、正直まぁ見た目通りという感じでノーサンキューな所も沢山あるんですが。最初に見たのが12歳の小娘隊員(特殊部隊でオママゴトやられてもなという)だったからそりゃ敬遠するのも無理なかろうというもので。結局その後もどんどん微妙なキャラが一杯出てくるんですが。ただ幸いにしてか、結構テンポ良く話を片付けていくので、キャラクタの方も相応に片付いていく事が多く。「死にそうだとは思ってたけどもう死んだ」とか。出し惜しみしないのか掘り下げる程の物がないのか。多分作者が好きな物を次々と並べていっているだけなんだろうけども、そこの流れが速いので「ちょっとこれは、、」と思うに至る前に見切られる感じで深く考えなくて済む(ぉ)。まぁでもやはり死なない奴は死なないし、巻を重ねるにつれ連載に余裕が出てきてしまったか、準レギュラー層の厚みを増すような方向が見えてきた気もしなくもないけどね。特に足が潰れた筈のヤツが奇跡の骨折止まりというオチには流石に落胆したとは言っておきますが。まぁそうかと思ったらやっぱり容赦なく斬り捨てていく、という展開を是非とも期待しておきたい(笑)。
まぁ何と言いますか。久々にニッチな分野の「税金」生活という言葉を思い出したので。同じくロボ目当てで手を出してみた物は尽くが悲惨な結果に終わっていたので、目に見えて(一部)絵柄に抵抗のあるこれもなかなか正視し辛い気分にはなってしまうんですが。今回は税金に打ち勝つロボ分が見えたかなぁと。絵的には普通に騎士型ロボのレベルだけど、きちんとアクションしてくれるので良い。何はともあれ主役機の突撃っぷりですよ。強引な運用だからオーバーヒートで休んでばっかりの絶賛脇役中ですが(笑)。