「FUEL」。
環境問題で放棄された危険区域に立ち入って無茶レースをやらかすというコンセプトのこのゲーム。チェックポイントを通過しさえすれば後はご自由にの形式で、そもそもが「道でない」コースも珍しくはない。そういったラフな走りを目的としたマシン群なので、ちょっとしたインカットは勿論、うっかり草地に乗り上げちゃったけどそのまま勢い突き進んで強引ショートカット。更に邪魔な敵車には「ダブルスチール」で培った迷惑走法で横っ面を当てて強引コーナリング。嗚呼、つくづくゲーム出身ドライバーは公道に出すべきではないと思います、はい(ぉ)。
そんな訳で今日はドライビング周りの話。
AT固定でアクセル一本の操作系に、車種にも依るけど概ね素直なハンドリングと基本的にかなりイージーライドな趣。それこそ広い道路を走るだけのコースなんかだと殆どアクセルベタ踏みで、たまの厳しいコーナーも上記のように強引に誤魔化せてしまったりすると正直つまらんなとは思う。こうなると後はもう最速コーナリングのタイムアタックしかやる事はないよね。それの長距離ライド版というのはあまり嬉しくはない。
それよりも「まずは最低限きっちり走りきる」事に主眼を置けるコースの方がやはり面白いね。大抵は林道レベルの細い道だったりくねくね曲がりくねっていたり、そういうのが起因になるのかな。ちょっとした事で足を取られてコントロールを失いかねない緊張感。そこで如何にリスクを避けた走りが出来るかと言ったところ。
基本的にCOMは大きなミスは冒さないし、最低限のショートカットルートは押さえてくるので、後はこちらもポカをやらずに、チャンスと見れば更に際どいショートカット(インカット)で攻めてみる、その辺の見極めが上手くハマってくると結構面白い。
更にそういったコースに時間帯や天候の要素が加わり、特にハリケーンが吹き荒れる中をレースさせられた時は「お前等死ぬ気満々ですね」と(笑)。木やら鉄塔やらが倒れてくるわ車や家屋が吹き飛んでくるわ、勿論それはただの演出ではなく、今時の物理演算でリアルタイムに配置される障害物みたいなもの。インカットしようとしたら大型トラックが目の前に吹っ飛んできて正面衝突したり、調子良く走っていたら横から飛んできた大木にジャストヒット喰らったり、COMを抜き去ろうと横に飛び出たらまた車が飛んできたりと、最早笑うしかない。勿論これらの発生パターンは固定なので如何にそのポイントで注意しておくかというもの。しかしそれだけ激しい嵐の中、レース車だけは影響を受けないのは全くの謎(笑)。
まぁココは言ってみればバカゲーライクなノリだけどね。そうでなくても普段から道端に廃棄トラックやら何やらが置いてあるので、障害物レース的な一面も多少ある。味付けとしてはまぁこれもありかなと。
自分は「TestDriveUnlimited」の、「道路上を走るしかなくて」「道路上には一般車が大量に邪魔していて」「そんな中を200kmオーバーで飛ばしてくれと頼まれる」、それこそ1ミスの世界のキツキツな感じが苦手だったので、だったらもう「好きなだけ無茶しなさい」というこちらのノリの方がまだ気楽かなという感じ。ハッキリ言って行儀の悪いゲームですがね(笑)。