「FUEL」。
砂漠ステージすげぇ、DustStormすげぇ!
こういう所は流石にマシンパワー万歳というところ。まさか家に居ながらにしてダストストーム突入を疑似体験できようとは。しかもこれでレースとか頭おかしいだろ!(笑) まぁ流石にゲームだからか実際の動画ほど真っ暗という訳には行かなかったけど、ちょっと濃度が薄いバージョンだったということで、急に暗くなって靄がかって、先生、道が見えません!的な感じは出ていて楽しい(僅かな前方視界とルートナビで何とかする)。
視野の狭さでいうとナイトステージに街灯の全くない路上(放棄地区なので夜は真っ暗)で高速バイクレースとかいう、頼むからWRカークラスの照明をくれ!と叫びたくなる実に基地外なレースも既にあったけど、その暗さとはまた別の雰囲気が出ていて良い。
何にしても、無茶だよね(笑)。
ラリスポ2でもオーストラリアの街灯のない区域は心細くて辛かったものだけれど、コドラも居ないから全ては目視判断で必死さ倍増。
んでそこで調子づいてガーッとプレイしてあとちょっとで全エリア開く、というところで準ラストの「BIG CLEAVE」で思いっきり詰まりましたよ(笑)。
やはり準ラスだから厳しめにはしてあるんだろうなぁ。高速マシンで常にカッ飛ばしつつ、崖沿いルートにひるむ事もなく、コーナリングもなるべくロスなくこなしてようやく、という難度設定。強引ショートカットで誤魔化せないようチェックポイントを設定してあるのも小憎たらしい(いや良い配慮ですよ)。
お陰様で気付けば1レース制覇に数時間。そのまま頭痛で轟沈コース(とほほ)。
まぁ勝てないマシンで最初の数時間を無駄にしたというのもあるけどね。
最高速マシンが登板能力で明らかに劣ったので、バランス重視で他のマシンで頑張っていた。それでもCOMと差は無いように見えたのでひたすら続けていたけど、どれだけタイムを削っても最後の最後で抜かれて一気に突き放されてしまう。その速度がまた有り得ない。COMの挙動が胡散臭いのは前々から感じていた事で、だから早めに1位に躍り出て後はブロックしながら耐える(バカバカしい)戦法に甘んじていたのだけれど、やはりそれだけでは駄目だったみたい。どれだけ邪魔しても最低タイムに及ばない場合は最後の急加速が入るのだろう。つまり何だかんだでまずは良いタイムを出さない事には勝てないようになっているっぽい。そこで改めて最速マシンにしたら坂道のロスを差し引いても総合タイムは向上してクリア出来た。タイムが足りているので終盤のデタラメ加速も無かった。
というかCOMへの追い着き具合でタイムの調子を見ていたのだけれど、これがそもそもの間違いだったみたいね(苦笑)。
COMはどうやらレールに沿って動きつつ、規定タイムに合わせてそれっぽく速度調整をして走る、という感じになるっぽい。更に自機の近くに居る場合は演出のつもりなのか同じような速度で走るような制御もされている気がする(実験で抜かせようと速度を緩めたらCOMも急減速(汗))。だから車を換えても(途中までは)同じような差で走れたんだろう。それで甘く見せて最後の最後で急に置いてけぼりにするんだから酷いもんだ(苦笑)。
このCOMが真面目に走っている訳ではないのは、まぁゲームプログラムの構成上仕方無いといえばそう。自機の進行に合わせてリアルタイムに地形が作られるので、全てのCOMの動きをシミュレート出来るものではないし、それにこれだけラフなレースだとCOMの安定動作というのも非常に難しかろう(或いは高度なAIに処理が割かれすぎる)。実際、自機近辺で一緒に走っている際は一応それなりに真面目に走っているのだけれど、これがまた一位でも平気でミスをやらかすからね(笑っていいのか)。ここで抜く!と思っていた奴がいきなりジャンプしたので「こんな所にショートカット?」と思ったらそのまま崖下に転落とか、もう笑うしかありませんが。ヘアピンでミスというか団子状態になったり、木々への衝突も多いね。それでも抜いた直後に見えない所でインチキの如く急に復帰して追い着いてくるんですが。っつか追い着く速度が基本的に有り得ない。コーナー減速とか軽く無視してる。そういう所からしても、結局タイムラインに沿ってそれっぽく表示しているだけの「演出」なんだなと。
ただその辺の諸々で最終加速だけでは補えないタイムロスもあるようで、結構最終タイムにバラつきはある。ここは(クセの強い)COMとやりあって1位を取ればいいと割り切るか、あくまできちんとハードルを越えるゲームを求めるかでそこの評価は異なるかもしれないけど。総合的に見てもやはり素直にタイムアタックでやって欲しかったと思う。併走レースの欠点の部分が大きく出すぎ。
まぁこれだけやると併走も併走で「競争相手とやりあってる感」が出るのは良いかなとは思ったけどね。またよくある「何故か最初に上位COMが突出してそれに追い着いていくゲーム」なので、そこにある種の制覇感覚が味わえるのだと思う。ただ、やはりそれ以上に「真面目に走ろうとして邪魔される」デメリットは如何ともし難いと思うんだよね。サーキットレースならパターン化もしやすいけど、長距離ライドでのパターン化は辛い。それでも似たような地点で抜く走りにはなるんだけど、抜いた後がまた問題で、自分のレールに乗る事にしか興味のないCOMはコーナリングの行儀も大変悪く、ほんのちょっとコーナーでロスしただけでそこにCOMが突っ込んできて大惨事となると興醒めも甚だしい。
長距離ライドはあくまで「総合性の勝負」なのですよ。勿論全部のコーナーを極めるのがゲームとしての理想だけど、まずはプラマイでロスをカバーする所から始まるもの。ちょっとしたミスを最初から全て無くせというのは好ましいものではない。