スタートレックDS9、#143 “In the Pale Moonlight”。
あー、シスコやっちゃったな。という感じの回でありました。
ガラックの久々の”らしい”振る舞いに満足はさせて貰えたものの、シスコの士官としての無能ぶりがいよいよ全面的に描かれてしまった感。エディングトン離反の時も、彼の蔑んだ物言いに対して最後までそれを覆すに足る行動が取れなかったし。思えば彼がシスコ昇進の折りに当てた「貴方こそ大佐に相応しい」の言葉は最大級の皮肉以外の何物でも無かったと思う。そんな頼りない士官が戦争の矢面に立ってしまう事が、度々発生する連続ストーリー回のつまらなさの最大の要因ではないかとも思ってしまう。
いやぁ、シスコは親子エピソードは良いと思うんだけどね。士官としては「いいからさっさとやれい!」と怒鳴り散らす強情な上官スタイルがあまりにも様になる、正にCV:玄田ポジションなので、それは主人公とは違うんだよなぁ。この辺のシスコへの疑念は前々からあった物なのでここらで一度出すことにしてみましたと。
まぁお話としては、戦に疲れた司令官が苦悩の果てに謀略に手を染めるがしかし、という人の弱さと甘さをテーマにしたものだと言えばそうなので、それをあてがわれたシスコはある意味可哀想なキャラでもあるんだけどね。
ただ、当初から彼の戦時下での行いは感情的なものが目に付いたし、その一方で彼自身がそうも感情的になるほど差し迫ったエピソードが存在していないことも、「何故にそういう決断になるのか」疑念を抱いてしまうところなのかもしれない。
ここは偏に言えば自分が感情移入出来てないということですが。これが例えば先日物凄い勢いで死亡フラグを立てまくりながら生き延びたジャッジアが犠牲になっているとか(ネットで妙な話を拾っていたのでここで本当に死ぬのかと思った(笑))、最近ノーグに準レギュラーの座を奪われているジェイクが、とか。
そんなことを考えたところで、うっかり書き忘れを思い出しましたよ。
#137 “Far Beyond the Stars”
いい最終回でしたね(違)。
いつもはメイクで顔の隠れる役者が素顔で総出のお祭り回。締めも相まってこれが最終回だとうそぶかれたらまず信じていたと思う(笑)。
自分は最初にノーグ役の声が聞こえた時点で「あれ?これノーグの素顔じゃん?」と、そういう趣向だと感づいたので、後はひたすらニヤニヤしながら見ておりました(笑)。ジェイクのしょっぱい扱いとかホントもうね。どうして奴がOPクレジットに名を連ねているのか不思議なくらい(ぉ)。
しかしマートク将軍まで出てきて、「他に誰か忘れてないか」と思い巡らせて気付きましたよ、ガラック。大事な人を忘れすぎ。まぁスケジュールの都合とかで、将軍が代役だったのかもしれないけどね。残念。