Til All Are One

 (360)「Transformers: War For Cybertron」(参考:OPムービー、どうしたものかと思っていたけどCredit動画の内容にちょっと感じ入る所があって思わず買ってしまった。
 いかん、改めて見たら涙出てきた(笑)。Stan Bushの歌声でこのオマージュ溢れる映像見せられたらファンならイチコロってなもんですよ。正に「Til All Are One」と歌い出したくなる気分。

 いや実のところ、前回の実写映画2のゲーム版の内容に随分萎えてしまい(ひたすら殲滅戦なただの量産ゲーム臭というか。結局書かずじまいに終わっている所から察して頂ければ)、今作もかなり斜めに構えていたのが実際。ただ上記のCreditからは確実にTF愛は伝わってくるので「これはもしやすると」、とゲーム内容も一切確認せず勢いポチるも、また先の2の事を思い出してすぐモヤモヤが始まってしまいさてはてどうしたものかと。結局届いてからもかなり恐る恐るで開けてみたんだけど、あらまぁ、これは予想以上に予想外、これなら行ける、かも?

 まぁ冷静に突き詰めると、ムービー2版同様に「既存のゲームデザインにTFを乗っけただけ」の構造は変わらないと言えばそう。今回は3人チームの戦場FPS(TPS)風味で、適宜演出を交えながら敵を倒して先に進み続ける侵攻ゲーム。だけれどその舞台演出の作り込みというか気合いの入り方が明らかに違う。episode-1はディセップでメガトロン様が研究施設を襲って、配下に加わる前のスタースクリーム(彼は元科学者なので)を追い詰め、彼等ジェットロンが寝返るまでのお話。当然ジェットファイアもそこには出てくる訳で、はてさてどうするどうなると。元々戦場FPS風味なのもあって如何にもWarなので、「ああ、『戦争』の名の付く時のトランスフォーマーは本気すぎて困る(笑)」と、その勢いに飲まれるだけでもお腹いっぱいになれる感は今のところ好印象。結果、やってる事自体はただのTPSに近くても進める土台の盛り上がり方が明らかに違う訳で。まぁここは、ムービー2についてはベイ・クオリティの投げやり脚本+短期開発のタイアップ物という劣悪条件を汲んであげないと開発者も可哀想かもしれないけどね。
 あとはムービー2の方でトドメと言えたのは「変形」の扱いがただのダッシュ攻撃的な位置付けだった点に尽きる。今回はまた素直に自由変形で、戦車兵ブロウルでキュラキュラと砲座になったりは出来るけど、さあ果たしてこれからどうなるかな。
 少なくともこの勢いなら遊べる、というか「ここまで力入ってると英語が分からないのが勿体ない(ゲーム中リアルタイムじゃ字幕も読めない)」と思うくらい。(Activisionでは日本語版は期待出来ないと思う)

 最後に、これは確定事項且つ一番最初に気になる部分なので挙げておくと、このゲーム、とにかく「弾薬節約ゲー」くさい。まぁそこは如何にもFPS。無駄撃ち上等なTFらしくない!と思ってしまうけれど(笑)、戦時下のサイバートロン(星)は資源が枯渇し始めていたと捉えるしかない。或いは、撃ちながら敵に近寄って殴り掛かる様は、ある意味で原作のオマージュ(激ぉ)