さて、(360)「Transformers: War For Cybertron」、先週末にクリアしてキャンペーンモード絡みのものは一通り見終わった。
Deception侵略編に始まり、Autobot反撃というか防戦で締めくくる。両編共にラスボスはオメガスプリームとダイナザウラー(Trypticon)のデカブツバトルで、前代ゼータ・プライムを倒すまではやったものの、新司令オプティマス・プライムとメガトロン様の直接対決には至らなかった模様。というか「戦争では本気出す」この内容でトップ同士が激突したら確実に共倒れで戦争が終結するのでそれじゃTransformersじゃないじゃんという話だろうか(ぉ)。特にメガトロン様が一時のガルバトロン様に迫る暴虐っぷりで、スタースクリームが裏切ろうがものなら速攻で融合カノン砲ブチ込みそうなくらい本当にヤバい。まぁ昔はこう血気盛んに力押しで暴れすぎて疲れちゃったから、400万年後は加藤精三爺さん声で作戦立案から兵器開発までマルチにこなす知将スタイルにシフトしたのかもしれない(笑)。その後ユニクロンに再び力を貰って昔の姿に戻っただけだったと。
そんな訳で演出レベルでは実に突出したレベルのTFゲーだったとは思いますが、ただまぁ本音を言うとやはりちょっとキャラ数が少なくて物足りなかったかなとは思う。っていうかデザイン画はあるShockWave(レーザーウェーブ)は何処行ったんだ。操作は出来なくてもいいから他にも一杯出てきて欲しかった。
結局、AutobotもDeceptionもプレイヤーキャラから量産雑魚に至るまでその構成は大差がなく、マルチプレイヤー向けに各種バリエーション(一般車、戦車(大砲)、飛行機)を一通り網羅するためのキャラ選抜が行われているというのが実際。どっちのシナリオをやっていても車両型ザコに始まって大砲キャラにホバリング飛行機が浮いている、という戦闘の構図は全くと言っていいほど変わらない。かつての、地を這うAutobotが空戦能力に長けるDecpticonに悩まされる分かり易い戦力図くらいは再現して欲しかった、というのがファン視点ありきでの感想。例えば雑魚が数で群れる対Autobot戦から始まって、後半は対Decepticonで空襲に悩まされるようになる、という展開の波くらいはそれこそゲーム的にも丁度良かったろうにと思う。
まぁ結局、マルチプレイヤー対戦ありきの仕様設計を行ってこうなっているというのが実際で。お国の傾向的にしょうがないのだけれどね。でもマルチ対戦なんてそれこそ何処にでもある他のゲームでも出来ることなんですけど。変形の味付けはあるけど味付けでしかないし。
あとはこれまた適度(と書いて既に冗長)にボリュームを増してゲーマー様を納得させつつの構築法なので、やっぱり当然非常にダルい。デモ演出で盛り上がっている時はまだいいけど、所詮英語が殆ど分からない(リアルタイムに読んでられない)以上は限界もあってか、ゲームそのものはいつもの冗長FPS(TPS)であって、正直最後の方は明らかにダレていた。
この辺、つくづく「要らない所を削りまくって長さ半分くらいにして売ってくれ」と言いたいほど。そうもいかないのは分かってるけどね。何が嬉しいのかこんなものと正直思う。
いやホントこれがなきゃまだなぁ、と思うのですよ。勿体ないと。
昨今のゲーム水準らしくリアルタイム演出が入りまくりで、道路を突き進んでいたら前方上空からCybertron Final Guardianオメガスプリーム(出世したなぁ)がもりもり現われて極太ビームブッ放して「来た来た来たぁ」みたいな。よもやTFでこんな水準のゲームが出てくる時代になるとはなぁと、実に感慨深くもなっちゃう訳ですよ。自動翻訳機が現世に存在しない以上、日本語吹き替え版を出してくれたら本当にもっと盛り上がれるのになぁと。日本撤退のActivisionなので国内版は極めて希望薄だとは思うけれど、同時展開中のトイはどうするのだろう。