お仕着せプレイはもう飽きた

 「メタルマックス3」、ようやっとコーラ嬢を取り返したのでラスボスを放っぽりだしてインテリアを送りつけるぜ~、と思ったのに何を送っても無反応で「あなたの帰りを待ってます」的な事しか言わなくなってしまった。まぁ早うボスを倒せという話でしょうが。畜生(笑)。

 しっかし、何つうかまるで(ゼルダの)テトラみたいな微妙ヒロインだよ全く!(笑)
 花嫁姿で人のバイクを盗んで逃げるパッケ絵は良かったのにね。こういう散々引っ掻き回してくれそうなおてんば系はキャラとして見る分には大好きなんですが。何でよりによってそういうのを囚われの姫様ポジションにしちゃうのか。そんなに「俺様に惚れろ」なベタシナリオを書きたいのかと。もっとキャラを転がして欲しい。

 そんなこんなで、もう終盤だからクリアしてから書くか、と思ってから更に次週に(笑)。
 いや勢い衰えてそんなにやってないだけで。

 前回、戦車装備に悩んだ話を書いたけれど、あれから更に重大事実が発覚してしまった。
 それまで弱い弱いとネタ半分に考えていた固定武装が、最終ランクに限っては改造可能となっており一気に最強クラスの武装にまでのし上がるということ。なるほど道理でべらぼうな改造費を要求する訳ですよ。そうすると今度は、殆ど幅のない穴種別と固定武装とでシャシーごとにほぼベストの改造が決まってくる。まぁデータ勝負のRPGである以上は最強装備が収束するのは当たり前のようなものであって(それにしても決まり切っていて面白くないが)、それ以上に何が問題かというと、最終到達地点が決まっている為に途中経路も強制されてしまうということ(後戻り不能のツリー構造が故)。具体的に言えば、「今の予算ではこのランクの全体攻撃SE辺りが手頃なんだけれど、これを選ぶと最強装備に辿り着けない」というケース。その途中ランクが最終目標のツリーに乗っていなければ選びようがない訳で、実質的な改造の幅はあってなきが如し。
 先も書いたように到達点は一緒だからこそ、そこに至るまでの途中過程でこそ楽しむべきというか、せめてそれくらい自由に楽しませてくれと思う訳なのですがね。作り手の想定通りに進んで下さいの構造が透いて見える。

 まぁそもそもシャシーごとに特性が決まり切っていること自体が自分には十分問題に思うけどね。この辺は「マルチプレイゲームの役割分担」のゲームデザインの影響もあるのだろうか。それこそ自分に言わせれば「役割分担と言えば聞こえは良いが、殆ど1キャラ1機能(単機能)の縛りの世界」、という疑念の方に属する出来映えですがね。
 何せ、最強クラスのシャシー改造は軒並み機銃が載せられないという手酷い縛り具合。雑魚戦向け・或いは無属性攻撃用の保険として機銃を持たせるか、ラッシュ攻撃重視で大砲・S-Eを載せるか、という極単純な取捨選択すら存在しない。機銃が欲しければ最強装備は諦めてランク下のデッドウェイト武装を積むしかない(最後の改造で1・2割強くなるので相当の差がつく)。そんなものは選択肢とは呼べないだろうに。むしろ弾が惜しければ「戦車を降りて人間装備で攻撃する」という、半ばジョークとしか思えない発想が実のところは実用的だというゲームバランス。バランスもあれだけどそれ以前に面倒くさいだけですけどね。
 それに、ラッシュ系の武装方針というのは、今回矢鱈とタフなボス系でしか必要とされないものなんだよね。散々と改造の手間暇を掛けてたった一度の戦闘をこなすだけの存在。ちょっと虚しさも覚えるのが本音。 (WANTEDが手強くもなっている事自体は喜ばしいけど、「だけ」ではねと)

 むしろ、このゲームをやっていてたまに盛り上がった時はいつも「ちょっと遠出をしてしまい強めの雑魚敵が出てきた時」だった。(ボス級の強さで判断して)レベルが足りてない時は被ダメージも多く与ダメージも萎むので、如何に手痛い一撃を被らないよう優先的に敵を落とすか、弾数の限られた一発火力をどう用いるか、などなど手数を踏まえながらサバイバルしていく様が旧来自分が触れてきたRPGのバランスに近くなって非常に心地良い。これがボス格に挑む装備を調える頃にはレベルも追い着いて既に雑魚は雑魚になっちゃう訳ですが。第一、別に無理をしなくとも逃げればほぼ無傷で逃げ放題なバランスであって、何をトンチキな遊びに興じているのかと疑問にも思われそうな。いやこれが一昔なら逃走失敗時のリスクも考慮に入れて、それでも逃げるか被害を最小限に留めるために攻撃するかを選ぶという、毎度毎度の判断要素があったものなんですがね。そういった遊びを一切合切置き去りにして、効率良く攻めることだけに特化したバランス設計というのが今のゲームデザインなのではないかと自分は思っている訳ですが。結局そうしたデザイン上での2010年版メタルマックスだよね、という当初のお話になってしまう訳です。

 うーん、何だか書いている内に結局こういうことに(汗)。
 何だろう、いつもの批判みたいになっちゃってアレだけど、そんだけパターンが見えるという事実がある訳で。
 つまらないってことはない出来だと思ってるけど、心底面白いかと問われると首をどれくらい捻るかな。