(Wii)「朧村正」、長いこと積んでいたのをプレイ。
(SS)プリンセスクラウン、(PS2)オーディンスフィア、と連なる格ゲー「っぽい」(ココ重要)動きをするアクションRPGの系譜。グラフィック面での魅力が非常に強い一方で、アクションの癖の強さや総合的なゲームデザインの甘さは惜しいと言うか勿体ないと言うか、なかなか重い腰が上がらなかった要因に他ならない。まぁその辺りの話は後に譲るとして。
取り敢えず勢いに任せて2パート双方の(一次)エンディングまで見終えたところ。
プリクラ、オデンとずっと西欧ファンタジー色の濃い流れで来たところの今回の和風。洋に比べて和はバリエーションが限られるんじゃ?と正直甘く見ていた節があるけれど、いざ触れてみると成る程なぁ。考えてもみれば我々現代日本人は「和」と呼ばれる時代の物事になどこれっぽっちも触れて来てはいない訳で。呪術や法力に始まり神仏交えた和の世界のファンタジーとはかくあるものなのかと。仏のほの字も解ってない自分ではありますが、雰囲気に飲み込まれていく感覚は上々。終盤の寺の雰囲気が凄く良いんですよ。畏れ多いとはこのことか。
それとよくよく見ていて思ったけど、日本は「骨」なんだね。海外での死というとゾンビやスプラッタのグロいイメージが強いけれど、日本は髑髏に骸骨。ここは土葬と火葬の習慣の違い故か。不思議と気持ち悪さは無くむしろ格好良くも見えてしまう。いや骨って格好良いよね(笑)。
これは軽いネタバレに属してしまうのかもしれないけど、鬼助編EDのスタッフロールで、主人公の代わりにヒロインが馬に乗って駆けるという。まぁ声がグウェンドリン(オデンの主役)だしね!というのはさておいて、お陰でゲーム中ではおちおち見ても居られなかった骸骨馬の動く骨格を存分に堪能させて頂きましたよ。成る程、肩甲骨からこう繋がるのかぁと、趣味柄、(後)脚の関節はヒトに鳥に馬にと押さえていたつもりだけど、前脚の構造はいわゆる逆関節とはまた違って改めて見てみると面白い(参考:画像検索)。ヒトで言う腕にあたるものなので、ここが脚になって更に後脚を付けたみたいなケンタウロスもどきって考えてみればちゃんちゃらおかしいよね(笑)。それを言ったら肋骨二つあるんかよ!とかそんな話にもなりますけど。ケンタウロス(に限らず各種モンスター)の骨格標本とか考えてみるとちょっと面白いかもしれない。
などとつい脱線してしまいましたが、
和風ゲームなんて源平討魔伝と月風魔伝(どっちも好きですよ)くらいしかパッと思い付かない自分ですが、真面目に取り組めばこうもなるんだなぁと。逆に言って我々が「和」に関して不勉強すぎるに他ならない訳でもありますが。下手に真似は出来ないだろうなぁ。