「ジャスティスリーグ」。(声:花田光、で)
お?、悪魔エトリガン。
おお、ダークサイド!、にブレイニアックまで、しつこいよ!(笑)
グリーンランタン・コーズ、キター。
ずっとそんな調子です。
よくよく考えてみるまでもなく、これってDCコミックヒーロー祭りだったのね。
自分は最近やってる「バットマン・ブレイブ&ボールド」で知ったものが多いけれど、それ以前からも単独作品の「バットマン」や「スーパーマン」で度々ゲストでクロスオーバーは行われていたので、それらを通して見ている内に各々のキャラクター&世界観の理解も深まってきて、そういうのが分かってくるとやはりぶっちゃけ楽しい。
特にダークサイドとブレイニアックは直前に見ていた「スーパーマン」で描かれたキャラクター像そのままなので、前作と呼んでいいそれらの背景がそのまま引き継がれた上で見てみるとより一層楽しめる。片や故郷を滅亡させた仇であるブレイニアックに、第二の故郷である地球を何度も危機に陥れた宿敵ダークサイド。特にダークサイドには知人を目の前で殺され、挙げ句に洗脳によって自ら侵略の尖兵へと貶められた憎き敵。しかも圧政を強いる彼を追い詰めたにも関わらずその圧制下でなお王として従われる様を見せつけられ、人としても個人としても無力さを突きつけられた相手ともなれば、スーパーマンの心情は決して穏やかではない。
そういった背景を踏まえて見ると、普段温厚なスーパーマンが一人称「俺」で最後まで激昂に駆られた理由もより分かろうというもので。いやー、このダークサイド周りのエピソード、ほんと好きなんですわ。
同様にしてエトリガンやグリーンランタンにも各々のバックボーンが相応にあるというもので。それらに少しでも触れる良い機会とも言えるのですな、こういう作品形態は。まぁゲスト引用なので多少形が変えられることもあるけれど(特にアクアマンなんて見る度に顔も形も性格も違う(笑))、その骨子は概ね引き継がれて語られる。それらを総合しながらイメージを固めていくのもまた面白くて。ああ古典ロボキャラのレッド・トルネードも出ないかなぁ。
そういった意味で、キャラクター登場シーンを描きつつ、物語を進行させつつ、個々のキャラを動かしていく為に、1エピソードを常に2・3話構成にしたのはいい判断だったのかもしれない。前述の「バットマンBB」は正直30分枠だとさわりだけで終わってしまう物足りなさも時にあったので(勿論出来の良い回は如何にもcartoonな高密度に仕上がっているのだけど)。この点、こちらは無難にじっくり進むので、本編の中に各キャラのサブシナリオ的な描写を含む余裕もあったり、何と言うかドラマ的な作りを目指したかったんだろうなと思う。ぶっちゃけ物質転送装置とかそれ露骨にトレックだろうと(笑)。90年代洋ドラの良い残り香だったのかもしれない。いやあれ程の平均点の高さは無いんですけどね。匂い的に。