スタートレック映画

 さて、ちょっとだけ日も経ったけどこれは書き残しておこうシリーズ。

 CSの年末特集でスタートレックの映画版を全て見た。
 これでスタートレックの映像作品は全制覇できたことになるのかな。
 既に懐かしさも伴うけど、やっぱトレックは面白いな。毎日一本、帰宅後の視聴で充足して一日が終わりを迎えていたあの頃(遠い目)。

 TOSの頃(1~6)は当時本放送でやりきれなかったものを劇場版でグレードアップして再挑戦した良い映画作品だったと思う。あの頃が一番輝いていた感。その点、TNG以降の本放送で既に諸々掘り下げられ世界観も広がりきっていた終盤では、流石に失速感が大きかったとは思う。
 終盤二作品(と5作目)は以前にDVDで借りて見たことがあったけれど、9は「びっくりするくらいの二時間TVスペシャル」(よく言えばマイペース)、10は「すっかりハリウッド映画化」、とあまり良い印象は残っていなかった。ただ改めて見返せば出来が極端に悪かった訳でもなく、言ってしまえば「劇場映画としての無難な落とし所」の印象が強かった(内容の無さでいえば最新作into darknessも良い勝負だと思う)。諸々の不満や不足は感じるけど「これ以上話を広げてもマニアックになるだけ」という、ファンとしての見方になりがち。勿論、「トレックでそんな凡作をやらないでくれ」という批判はあればこそ、結局は10作目をもってして幕切れとなった訳だからね。

 いやうん、昨今の洋ドラの高い品質を見るにつけ、「この製作論法でまたトレックが見たいなー」と思っていた自分が居るのですが、改めて考えるともう「(作り手にとっても)足枷の方が大きいマニア向け作品」になってしまうのかな、とも考えてしまったり。
 それ故のリブートではあるんですが、それでも全くの0から始められる訳じゃないからね。にんともかんとも、分かりませぬ。

 まぁそんな話はともかくとしても、やはり一ファンとしては懐かしかったね。
 何が面白かったって、TV版では吹き替えで見ていたので分からなかったチェコフの物凄い訛りっぷり(笑)。リブート版でもすっかりネタにされていて微笑ましかった。
 あとは10作目のクレジットを眺めていたら「Wesley Crusher」と出てきて「!!!!?」と心底驚いた。お前生きてたのか!と(笑)。いや生きてたというか高次元(?)の方に誘われて精神探求の旅に出たまま、永久に現世には戻ってこないものかとばかり。確かに見返してみると結婚式に参加してた。きちんと主賓客扱いで。ああ、キャプチャ撮っときゃよかった(笑)。
 因みに彼の役者本人ウィル・ウィートンは、ユーリカで結構目立つサブキャラで出てきていたのだけど、言われるまで全く気付かなかったということもあり(笑)。「日本ではあまり知られていないが、現在でもコンスタントに映画・テレビに出演している」の文が何とも言えない味。お元気そうで何よりでした。キム少尉(の役者)なんてページもないというのに(笑)。