AndroidにBluetoothキーボードを導入してからなかなかに良い感じ。
主な目的はSkypeチャットと(今のところローカル止まりの)雑記。
雑記を打ち始めた当初は、お陰でフリック入力の速度も上がってきたように感じていたけれど、それでもやはり打ち込む動作と思考速度の乖離感が激しすぎるというか、ちまちまと打っているそばから思考が抜けていく感覚に耐えきれなくなってしまった(それ脳味噌の問題じゃ)。
まぁそれはさておいても、SkypeはPCユーザ相手になることも多くて、リアルタイムチャットだと打ち込み速度に差がありすぎて、レスを書いている内に別の話が飛んできて話がちぐはぐになりがち。入力文の修正もめんどくさい。その点、やはりキーボードは思いのままに打てる。
逆に言えば、キーボードさえ導入すればAndroidもSkype端末として十分使える。PC(Windows)は使う時にしか立ち上げてなくて、昔はそれでも良かったけど、今はメール代わりにチャットでメッセージを飛ばす時代故に。常時待機端末としてAndroidを使いつつ、そのまま入力端末としても使う。ちょっとした事はフリックで済ますけど、BTキーボードの接続もすぐに済むので、「ああ打つのめんどくさ」って思い始めた瞬間にすぐ繋げて使ってる感じ。
以下、Bluetoothキーボードの話あれこれ。
Androidに接続するBluetoothキーボードの選択としては、端末用の個別アクセサリなんかもあるにはあるけれど、大抵は割高だし、サイズやキーレイアウトの問題もある。それよりも普通のPC用のBTキーボードを買って繋いでしまった方が選択肢も多い。
■elecom TK-GMFBP029
(紹介記事)
最初に試したのはこのelecom社製コンパクトキーボード。
蓋の部分にスマホを載せて使える、と目論んでの購入。
ただ、実際に使用してみると幾つか問題点、疑問点が浮上。
- 蓋に載せてもスマホが滑る
- キーレイアウト
- 親指打ちはそれほど早く打てない
- GalaxyシリーズのBTキーボードの接続仕様が糞
・蓋に載せる
最初にこれはイカンと思ったのは、折角蓋に載せてもスマホが簡単に滑ってしまい、気を遣いながら打つ必要があったこと。
ただ一応滑り止め加工がされているとは書かれている。この点、GalaxyS4は背面カメラ部分が盛り上がっていて浮いてしまうのが悪いのか。お陰で安定性も悪い。
そもそも固定機構がなく、せめてカバー左右にストッパーでもあれば良いものを、といったところ。
対応策として、蓋の部分に滑り止めシートを貼り付けた。盛り上がっているカメラ部分は回避するよう小さめに。
シートは100円ショップに使えそうなものが無かったためホームセンターできちんとしたものを購入。極力薄いシートを買ってはきたけれど、それでも蓋は閉められなくなるのでそこは注意。
これで滑る問題は解決。ただこうして載せてみるとスマホというのは意外と重量物で、そもそもキーデバイス本体の方が軽いので重量バランスが悪い。やはり落ち着かない感はあるかな。
いっそスマホをその辺に立てかけて、両手持ちのコントローラよろしくリモートデバイスとして使ってみようかと思ったものの、今度は蓋が邪魔になっていいポジショニングが取れなかった。蓋は結構がっつり組み付いているので外から外すのは無理。バラしはしてないので何とも。
これ元々はWindowsPC用なんだけど、どういう使い方を想定してたのかなぁ。
・キーレイアウト
当面はデバイスの取り回しの方を重視していたので、ここはあまり重視していなかった。
まぁこれ自体は月並みな配置かとは思う。特にウゲェとも思わなかったので慣れるかなとは思ったけれど、Enterが小さくて押しにくいのは気になるかな。縦に伸びていて欲しかったとは思う。まぁShiftをどうするんだ、とかはあるにはあるけれど。
やはり元々PC用のキー配列を最低限の4段に押し込めた作りなので、何処か使い勝手に無理は出る。それにPC用なのでAndroidに必要のないキーの邪魔もあるにはある。けれど、かといって純正アクセサリ含めAndroid/iOS専用を謳う商品のキーレイアウトが優れているかというと全くもってそれはないんだよね。(むしろGalaxyS4純正は酷い)
そもそもこの辺は、ソフトキーボードのQWERTYのレイアウトにも言える話。
ATOKは既存のものに拘らず、割り切ってEnterを右下に置いていたりするのだけれど、これがなかなか手に馴染んで良い。他にも0-9の数字キーの有無(切り替え可)など、使い勝手をきちんと考えているという印象を受けたのは正直なところATOKくらいしかない。あそこはやはり長年のノウハウがあると思う。そういうのが物理キー業界では何故か感じられないんだよなぁ(ThinkPadも死亡した故)。
まぁ正解が無い世界なので慣れるしかない訳ですが。あまり変なのは選ばないようにしないとね、といったところ。
・親指打ち
両手で抱えて持つコンパクトサイズなので、必然的に親指打ちになる。これって冷静に考えるとソフトキーのQWERTY使用時と大差ないんだなと。いやもちろん物理キーとしての押しやすさの強みはあるけれど。つまりあくまでソフトQWERTYをより打ちやすくしたという立ち位置。
あ、いや、これでも昔はキーボードZaurusを買って、長距離通勤の合間に雑記を書いたりはしてたんですけどね。あれも親指打ち。コンパクトな持ち運びデバイスとしての要件ならそれでいいと思う。
でも今はどうせ屋内で膝上キーボードでもいいくらいなので、やはり指10本で打つ通常のキーボード入力の方が圧倒的に良い、と気付いてしまった。
まぁここに関しては、キーボードとスマホ・タブレットをがっちゃんこ出来るようなのが無いからこその、この蓋載せトライではあった訳ですが。(以下二品目へ続く)
・GalaxyシリーズのBTキーボードの接続仕様
素のAndroidであればBluetoothキーボードはwindowsPC用商品であれ何であれ、何の問題もなく使えるようになっている。
それがGalaxyの無用なカスタマイズにより致命的な欠陥を抱えることになってしまった。
- BT接続の度に標準IMEに強制的に切り替わる
- キーマップがUS配列から変更できない
前述のように細かい疑問点はあるにはあったけれど、トドメとなったのはこの問題。そもそもgalaxyでBTキーボードを使うことは諦めてしまった。
またいずれ、他のスマホ端末に切り替えて使えるようになった時に復活させるやもしないやも。
■ThinkPad Tablet 2 Bluetooth キーボード
(紹介記事)
コンパクトサイズに見切りを付け、通常キーボードを見繕った。
最大の観点はスタンドでタブレットが立てかけられるところ。
元々はThinkPadタブレット用の純正品だけど、ただのBTキーボードなので汎用タブレットキーボードとして使える。
結果、一言で言えば、大満足。
もちろん細かい指摘などはありますが、現状ではかなりの当たりくじの部類に入る筈。
つまるところ「キーボードっていいな」と思わずにはいられない。
・取り回し
重量は353g。Nexus7より少々重い程度。
キーはアイソレーション式で薄いけど特に問題は感じない。
バッテリは内蔵式だけれどそれがネックということもなさそう。
サイズも丁度10inchタブレット程度で、薄くて軽い、もはやただの板。気軽に取り回せる。
何もかも軽くて薄くて面白い時代になったよなと思う(笑)。
・スタンド
スタンドを起こして溝にタブレットを立てかけるだけ。角度は固定。
必要最低限、といったところ。
机上の平らな面で使うとちょっと気になる角度かなとは思う。
これ以上傾けたら(元々の純正対象品を置く場合)バランスが厳しいのだろうなぁ。
膝上や座椅子でキーボードの時は、奥に傾くように角度を付けて使っている。
・キーレイアウト
昨今のThinkPadは7段をやめてからというもの迷走と凋落の一途なので不安には思っていたけれど、これに関してはまだ悪くない。
比較的一般的な6段配列に、幾つかのキーピッチの切り詰めが行われているよくある形。
6段化により分散されたPageUp等の行く末に関しては、今のAndroidでは使っていないキーなので正直まだ分からない。
もう一つ最近のトレンドとして、最上段のファンクションと機能キーのFn切り替えが逆になっている点。ノートPCだとBIOSで切り替えられる例もあるけれど、これの切り替えは出来ないと思う。これも今は大して使っていないからいいけれど(稀にF7カタカナくらい)、仕事で頻繁に使うようになると気にはなるだろうなぁ。機能キーの方がサブだろうに。
今のあくまでテキストを打つ程度の使い道の観点で気になるのは、キーボード右側の記号キーのキーピッチが狭められている点。明らかに指の幅より狭いので、気を付けて押さないと高確率でミスが起こる。「-」は比較的よく使うので入力ミスが多発している。
キーピッチは10inch以下の小サイズキーボードとしてはやむを得ない話かもしれない。今のX200sの12inchで丁度ぴったりぎりぎりなので。
この点、自分は別に10inchタブレットと合わせる為に買った訳ではないので、これの一回り大きな商品(スタンド付きで)があれば、とは思うところ。
・光学式トラックポイント
取り敢えずThinkPadを名乗るために付けました、といったレベル。
その薄い筐体に押し込むために、従来のゴム製の曲がるヘソではなく、ただの光学センサ。ヘソ(もどき)の上で指をなぞればカーソルが動く、ぶっちゃけ極小のトラックパッドみたいなもの。
「意味ねー」と即レス貰ったけれど、本当に意味ネーですよ。
今のところは自分の中で需要がないので評価としては減点対象外にしてますが、これがゆくゆくのThinkPadシリーズに採用されたら、と思うと戦々恐々な代物ではありまする。
・通信トラブル?
Nexus7に繋いでいるとたまに「っっっっっっっっっっっっっt」みたいに物凄い勢いでキーリピートが起こる。
無線の干渉についてはLANはオフにして確認済み。そもそもうちは5G帯に分けているので。
当初はキーボードも疑ったけれどWindowsPCでは発生しない。Nexus7あるいはAndroidのBluetoothドライバの問題と思う。AndroidのBTドライバは前々からずっと酷いままですからね。
一度、酷い時にはキー入力が暴れ回った後にぷっつりと接続断になったことも。最初はバッテリを疑ったけど満充電でも変わらず、結局Androidの再起動で直った。そういうことかと。
・マルチペアリング
ついでに試してみた。3台まで切り替えられるらしい。
しかし接続でトラブることが多々。ファクトリーリセットでやり直すことも。
一応2台間で切り替えはできるようになったけど、2台共に起きている場合の接続切り替えがうまくなかったり。
この辺はそれこそキーボード側なのかデバイス側なのか分かりかねる問題。
まぁ(今は)使わないからいいのだけれど。
といった感じで、(Android不具合はさておいて)当面キーピッチ以外は良好で満足。
先の紹介記事でも言われているけれど、「これが新しいモバイルの形では?」というのには頷ける。
実のところ、近年のタブレットの進歩を見るにつけ、もうこれに無線キーボードを繋ぐだけでいいんじゃないの?と思うようになってきていた。(勿論仕事となると今はパワフルなPCが欲しいけど、それすら時間の問題ではと)
ノートPCの強みとしてはモニタとキーボードが一体化していて、持ち運びなど扱いやすいところではある。しかし肝心のキーボードにロクなものがない(なくなってしまった)為、下手なセット品を掴むよりはキーボードを別途選ぶ時代でいいんじゃないかと。日常的なブラウズなんかではキーボードなしでタブレット部分だけ使えば取り回しもいいし。
その点で、キーボード脱着型のHelixにも期待はしてたんですが(新型の噂)。同時期にキーボードの壮絶な凋落が始まりましてね、、。どうにかならないかなぁ。
まぁ今は現状を凌ぎつつ。