ジンキの絡みで自分の若い頃の雑記を読み返してみたら、本当に口悪いねこいつ。
「EXTEND即ち余計なモノ」とか酷い。
でもそれくらい期待を裏切られたと言えるだけの事を彼はやったのだけれどね。
それもまだEXTEND中盤の頃の話であって自分はもうそこで離脱してたけど、そこから後の話はもっと、ファンで居続けた人には堪えたんじゃないのかな。
自分の身近な例としてドリクラに喩えると、
身を持ち崩したD3Pが続編をセクシャル路線に転向させて、挙げ句はエロゲに進出。また一般に戻ってきたものの脚本家が同じノリのままアイリルートではセクサロイドとして売り飛ばされ○○されるバッドエンド。
、、、ハァ。
まぁ少なくとも、こうして人生半ばを過ぎたオッサンが「スキルポイント0から始めるお絵描きごっこ」に興じる未来が生まれることも無かったろうね。
「オリハルコン・レイカル」より、
(※この辺に何かヘタな落書きがありました)
(一夜置いたら自分でもまだ何か歪んでる気がするので多分人様から見たら露骨に歪んでいるんだろうと思います。でもこれでも反転画を見た時の嗚咽を漏らす程の絶望も少しは和らいできた気はするんですよ。10億本ノックまで残り後何本かなー(白目)。)
まさかの黒髪ツンデレ。
人生で初めて描くツインテがまさかカリクムになるとは思いもよらず。(あ、模写はノーカンで)
カリクムで思ったことは、「クワガタはやっぱり二番手なんだなぁ」と(笑)。
とか何とかさらっと流すつもりだったんですが、
こうやって描くための参考カットを探して読み返している内になんか益々カリクム気に入ってきた。
カリクムはエピソードがいいね。復活感動シーンの涙目あっかんべーの締めが、なるほどこれがツンデレというものなのか~(たぶん)、と。
仮にリボルテックでカリクムも出ていたら当時追い掛けてなかった(=買わなかった)ことを後悔したであろう程度には気に入ったかな。(果たしてこれはどの程度なのか、自分もよく分かりません)
実はこれを言うと限られた同好に喧嘩を売ってしまうようで控えている事実があるんですが、
昔からそれなりにこの手の美少女メカ物に手を出している割にはホントのところ、そういうのによくある創主=マスターという主従関係モノは好きではないというよりも嫌いだったりしてまして(カッコ可愛い美少女メカ物として割り切ってる感)。
でもこの作品の場合はパートナーとしての収まり所なのが自分には良い塩梅。「絆」って書くとこそばゆいけど、カリクムなんかはマスターがマスターなので良い相棒的な関係性。でもまさか合体(意識融合)するとは思わんけどさ(笑)。(よく分からん神秘的な力の世界なのでそこはそれで)
あともう一つ、ラノベコミカライズの「紫色のクオリア」。
これは何と言いますか、まどかマギカの「ですよねー」展開をきちんと綺麗に締めた感じかな(笑)。
いや物凄く誤解されそうだけど、核心的ネタバレのため深くは書かないので察してもらえればと。
一巻は妙な設定考察ラノベで始まったけど、気付いたらループSFを始めていまして。
思考実験みたいなものなのでどうしても語りの長いSFにはなっちゃうけど、読者層を考えても説明が要るのは致し方ない内容だしまぁいいかという感じ。
うん、なかなか楽しめました。
そう、面白かったんだけど、ただ彼には只の作画仕事でしかなかったんだろうなぁとは思う。
「彼(綱島)には原作を付ければいい」とは言われていて、そういう作家は実際山ほど居るんだけど、ただ日本ではそれが下請けにしか思われていない現状があるのではなかろうかと。
漫画は一人でビジュアルからシナリオまで手掛けられるマルチ創作のフィールドなので、それに憧れる作家は多いのだろう。
馬の合う原作とコンビを組めるのが理想なんだろうけどね。
ただまぁ彼もレイカル程度に描けるなら無理に原作を付けるよりは、編集者がきっちり抑えるか、あるいは本人もきっちり棲み分けするか、かなぁ。
まぁ最新作で(しょうもなさに)ドン引きする内容を嬉々として描いている時点で、自分が深入りするような作家でもないんだけどさ。うん、ホントは関わっちゃいけない。
何かね、やっぱりモニョるこの気持ち。
今更あまり触れるべき話題でも無かろうと思いつつもこうしてグダグダ書き連ねちゃったのは、SF者の端くれの端くれとして「紫色のクオリア」に触れとこうってのが当初の目的だったんですが、それだけじゃ何だからとこうしてお絵描き練習の切っ掛けとして巻き込みつつ、読み返してる内に「良いところはホント良かったのに」というこの気持ちが微妙~に膨らんでしまいましてね。
勿体ないお化けの世代ですからね。
ただ幾ら言ってみたところで、ジンキはアレな展開の方が最早本道になってしまったというだけでなく、実のところ「黒将なんてものが出てこなければ良かった」というのは、つまりあくまで最初期の展開が好みだったというだけの話に過ぎないんですけどね。
でもそれくらいやっぱり、最初期とそれ以降では、作品の雰囲気もキャラクターもそしてメカも別物だったんだよね。(テーブルマウンテンからパラシュートで降下していたのも遠い遠い昔)
まぁ一話冒頭の見開きで一号機のシルエットは出ていたし、全て最初から考えられていた展開なのかどうかは分からないけどね。
ただ「少女が見た戦場」から得られたワクテカ感はそういう所ではなかった。
現場メカニックの工夫で装備のマイナー改修を続けながら、色々な古代人機を相手に戦い続ける、そして多分最後は古代人機の群れみたいなのに立ち向かって「戦いはこれからだ」エンド。
いやそこはジョークですけど、別にそれでもいいじゃないですか。
ああいうのは大抵、神秘的な何かか組織的謀略かの話に収まりがちなんで(そうなったんで)、そんなつまらん幕引きの為に労力を注ぎ込むよりは、面白い所だけを描いてやりたいことだけをやっておしまいにする。
無論「何かしら一区切り着いた」終わらせ方の方が良いけどね。そこに最短で辿り着けるのであれば。
そんな平行世界の可能性をマナブさん(クオリア)みたいに覗いてみたいですよ。